敬天愛馬

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重賞回顧 ~エリザベス女王杯~

 

 

 

 総評

今回のエリザベス女王杯

有力馬が本番までの過程で順調さを欠いていました。

さらにディアドラの回避もあり、

レースレベルとしては低いものでした。

 

その中で

順調だった2頭が連対した

という感じでした。

 

道中は目立った動きをする馬もいなく12秒台を刻む形。

ここでも有力馬が順調さを欠いていなければ、ペースの遅さを加味して目まぐるしく動いていたような気がします。

直線に向かっての最初の目に入ったのが、逃げるクロコスミアの後ろを突き放すロングスパート。

やはり、他の馬の動きは良くなかった。

 

その中で

リスグラシュー馬なりでスーっと進出してきた時に勝負あり

と思いました。

 

ラップも最後の3Fは11秒台ですが、

そこまでは12秒台と全くレースが動いていない事を表わしています。

 

有力馬の調子が悪かった分、クロコスミアがマイペースの楽な逃げができた。

それが故に

スローになり、

リスグラシューの切れ味が活きた。

 

そういうレースでした。

 

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馬券的には、クロコスミアを買っていなかったので、

後続がどれほど迫るか?と思っていました。

しかし、直線でも有力各馬はジリ脚になりクロコスミアを逃してしまった

という感じ。

ここまでデキが悪いとは...読み切れませんでした。

 

リスグラシューを本命に添えるくらいなので、

スローになるのは予測していたのでクロコスミアはおさえておくべきでした。

反省...。

 出走馬メモ

 

リスグラシュー

本来なら追走する時に折り合いをかく心配がある馬。

中距離以下だと置いていかれ最後に良い脚を使って届かない。

それか追走して折り合いを欠く場面があり最期の脚が鈍る。

どちらにしても勝ち切れない馬。

 

今回は中距離になった事もあったのか?ペースが遅かったからか?

ガッチリ抑えて、それでいて追走もできた。

道中は行きたがっているように見えたが、

最後にしっかり脚を使っているので折り合いがついていたのだろう。

距離のおかげか?ペースのおかげか?モレイラマジックか?

瞬発力勝負になった最後の直線では、素晴らしいキレを見せた。

 

 前走がいいガス抜きになったかもしれない。

とにかく、順調にここまでこれたのは人気馬の中ではこの馬だけ。

それがとにかく大きなアドバンテージになった。

他馬がベストコンディションだった時が試金石。

 

クロコスミア

プリメラアスールとの逃げ争いをアッサリ制してマイペースの逃げに。

ラスト6Fまで絡まれずに楽をしていた。12秒台のラップを刻んでいる。

そこからラストスパート。

 

後は後続が何頭くるか?だったが、リスグラシューだけがきたので2着に食い込む。

逃げ馬として完璧に近い競馬をしたのも確かだが、

他馬が思った以上にこなかった結果の2着といえる。

この馬も順調さがモノをいった。

モズカッチャン

スローと前残りになる芝を考えてか、今日は好位からの競馬。

楽な手応えで4角で進出。いざ追われだすと手応えほど伸びず。

府中牝馬回避など中間順調さを欠いたのと、休養明けが響いた感じ。

それでもジリジリ伸び3着確保。地力はある。

個人的には年内にもう一戦使って欲しい。

 

レッドジェノヴァ

道中は窮屈な位置どり。最後はジリジリ伸びた。

最後は瞬発力勝負だっただけに早く動けていれば少し違ったかも。

 

ノームコア

向こう正面に入る辺りで好位に進出。早め早めで押しきる競馬をしたかった。

しかし、思った以上に馬が進まなかった感じ。それでも最後はしぶとく脚を使った。

最後はタレたカンタービレを差し返し掲示板確保。

元々ディアドラ回避により結成されたコンビ。

ルメールとしては現状のこの馬のベストを出し切れた騎乗だった。

馬の力が足りなかった。

キャリアを積み、機動力がつけばGⅠでもやれる。

 

カンタービレ

4角で外を回り早めに進出。

そこからの押し切りを狙ったが、こちらも馬が思ったほど伸びなかった。

最後はタレてノームコアに差し返された。

 

秋はここで3戦目。

既にローズでピークかと調子のピークかと思っていたが、前走はそれを覆すパフォーマンスを見せた。

その為ローズは完調手前かと思った。

しかし、これが3戦目でやや疲れが見えたのか?

それが最後の直線で出たように思える。

個人的にこの馬とは、この秋は相性が悪い。完全に調子を見誤っていた。